部活とクラブの進路選択

部活かクラブチームか。
この時期は来季に向けてのセレクションが各クラブで始まっています。
また、ジュニアユース生は、この先の高校の進路面談などでも、進路の悩みは社会人になるまで続くと思います。
現在小学6年生の皆さんも、部活かクラブチームか悩むところです。
そんな皆さんに少しでも参考になればと、私の知る範囲の情報を挙げさせてもらいました。
注)長いです。。

私は、中学・高校と部活一筋でしたので、部活の良さも理解しています。
ひと昔前は、部活の練習は量をこなして、たくさん走る根性論でしたが、今の部活の先生は、非常に勉強熱心で素晴らしい指導をする先生方が多くなって来ていると感じます。
だから、ひと昔前のように、部活は指導のレベル低い、クラブチームはレベル高いとかで判断しないことです。

それを踏まえ、気になるトレセンやリーグ戦、高校推薦などの情報を参考に進路について参考にしてもらえたらと思います。

まず、クラブチームでの試合は、中体連も参加するU-13リーグ県1部2部制で構成。関東リーグまで繋がっているリーグが6月〜11月まであります。

U-14はクラブユース選手権というのが6月〜翌年2月まであり、決勝トーナメントでは、茨城県のアントラーズ、ホーリーホックなどJ下部のチームと対戦できます。

U-15は、全国まであるクラブユース選手権、高円宮杯、中体連も参加する県1部から4部まであるリーグは、関東リーグまで繋がっています。
但し、部活は3年生が夏で引退する選手が多く、新チームで1部に上がるのは非常に難しいと思います。
その点、クラブチームは、各年代別に公式戦があり、卒団するまで試合や、練習参加できるので、フィジカル面や試合感など高校に入ってからのタイムロスが少ないメリットもあります。

茨城県のトレセンは現在7チームで構成されています。
中体連の東・西・南・北・中央トレセン、クラブA(県北クラブ、中央クラブ、県東クラブで構成)トレセンと、クラブB(県南クラブ、県西クラブで構成)トレセン。
県トレはクラブチームから多く選出されていますが、地区トレセン自体は部活もクラブチームも枠が広がりました。

ただ、いくつかの高校の先生にお話を伺った時に、進路を評価する上でトレセンの経歴はあまり当てにしていないそうです。
つまり私立などの推薦も、高校のセレクションや練習会でプレーを評価してもらって始めて推薦の評価を下します。
あとは、推薦は学校同士の交渉となるので、学校生活をしっかり送っていれば問題ありません。
従って、推薦は部活が有利とか、クラブチームが有利とか、トレセンに選ばれない=推薦がもらえない事はありません。
ただ、クラブチームは、選手一人ひとりの希望高校に応じて、県内外の強豪高校とトレーニングマッチや練習会を組めるので、多少選択肢は広がりますね。

更に、県立高校など進路の選択肢を増やすには、基本推薦は無いので、やはり学力が必要となります。クラブなど送迎時間や終わりの時間が部活に比べ遅く、勉強時間を確保する意味では学校と連動した部活は文武両道しやすいです。

最後に、なんだかんだで部活とクラブで悩むのは、やはりお金の部分が大きいと思います。
その為、クラブチームに来る選手は高校の進路も含め、強い信念でサッカーで常に上を目指す事であり、更にしっかり子供をサポートする家族の理解と協力が必要となります。
クラブ側はお金を頂いているので、選手一人ひとりの進路までしっかりサポートする必要があります。

会費や年会費は主に、人件費や用具維持費、活動費に費やし、ジュノーは自前のナイター付きグランドや、バスを所持しているので、尚更部活より高く感じるかと思います。
金銭面だけ見ると断然部活がお得ですが、その分、クラブは県外の強豪チームと頻繁に交流試合をしたり、コーチもプロの講義を受講したり、サッカーの育成の事だけを一日中考え日々勉強する知識に投資をしています。

何れにしても、どちらが良いかは価値観の違いによりますが、各クラブのブログなど見ると理念や今までの活動などが見れるので、参考になるかと思います。